書類送致の意味とは?書類送検との違いとその後はどうなる?

 

書類送致とは?

 

外房線の線路内に置き石をした10歳の男児は、児童相談所に書類送致されたと記事にはありました。

あまり聞き慣れない言葉ですが、書類送致というのはどういう意味なのでしょうか。

 

書類送致とは

簡単にいうなら犯人(被疑者)の身柄を拘束せずに(逮捕・勾留せずに)、必要な書類のみを検察に送ること

 

この場合、被疑者は在宅にいながら警察に出向き、引き続き取り調べを受けることになります。

 

よく、テレビドラマなどでは「容疑者、逮捕!」と手錠をかけたりしていますが、たとえ現行犯で逮捕されたとしても、すぐに釈放されるケースも多いもの。

  • 証拠隠滅のおそれがない
  • 逃亡するおそれがない

 

と判断されれば、警察は逮捕勾留はしません。

 

在宅のまま取り調べを続けていきます。

警察は、事件が発生して犯人を逮捕もしくは勾留した日から48時間以内に検察に送致しなくてはならないというルールがあるため、速やかに送致することになるのです。

さて、ここで「検察に送致」といいましたが、今回の外房線脱線事故の10歳男児の場合は、検察には書類送致されておらず、児相=児童相談所に書類送致されています。

 

それはなぜかというと、犯人が14歳未満であるため。

日本では法律上、14歳未満の子供の犯罪では逮捕はせず補導となり、検察ではなく児童相談所の管轄になると決まっているからです。

書類送検とは

 

それでは一方、書類送検とは何なのでしょうか。テレビなどで聞くのは、書類送検ですよね。

実は書類送致と書類送検は、同じ意味の言葉です。

 

刑事訴訟法上は書類送致といい、マスコミ向けの言葉が書類送検なのです。

同じ意味なのに言い方が違うなんて、ちょっとややこしいですよね。

 

マスコミの報道では、普段は書類送検という言葉を使うのに、なぜ今回の10歳男児のケースではニュースでも書類送致と言っていたのかは気になりますが…。

書類送致と書類送検が同じ意味だということは、分かりましたね。

 

書類送致された男児のその後はどうなる?

 

では、児童相談所に書類送致された10歳男児は、この後どうなるのでしょうか。

日本の法律では、小学生が犯罪を犯して警察に補導されたときには、必ず児相に通告することになっています。

 

現時点で、児相に通告(書類送致)までは行われていますね。

その後がどうなるのか?ですが、小学生は刑事罰が科されることはありません。

 

基本的には家庭裁判所に送られることもないのですが、通告の内容によっては小学生でも家庭裁判所に送られることもあります。

今回の10歳男児の場合も、家庭裁判所に送ることを検討している、とありました。

 

小学生の場合は、本人及び保護者を含めて指導をしたり、誓約書をかかせたりするようです。

仮に家庭裁判所に送られて保護観察となれば、両親が責任を持って子供を観察しておかなくてはなりません。

もしも児相や家庭裁判所の判断で、両親が保護者として不適当と判断された場合は、この男児は児童養護施設などに入ることもあるでしょう。

 

今回の外房線脱線事故の件に関しては、まだ両親のコメントなどは出ていません。

小学生の子供がしたことは親の責任でもありますから、子供だけでなく親もしっかりと反省しなくてはなりません。

 

 

書類送致と書類送検の違いについてまとめ

 

書類送致と書類送検の違いについて、お話ししました。

 

まとめると、

  • 書類送致と書類送検は、同じ意味を指している
  • 「送致」は刑事訴訟法上の言葉、「送検」はマスコミ向けの言葉
  • 小学生の場合は、検察ではなく児童相談所に送致される
  • 小学生の場合、刑事罰が科されることはない

となります。

外房線脱線事故の犯人は、まさかの小学生でした。

一歩間違えれば、何人もの死傷者が出ていたかもしれない脱線事故。

10歳の男児は普段から置き石をしていたそうなので、家庭裁判所に送られる可能性も高いです。

しっかり反省をして、二度と同じ事を繰り返さないことを祈るばかりです。